「乾杯!」ビールは、世界中で愛されている醸造酒の一つです。
その香り高い泡立ちと爽快な味わいは、多くの人たちを魅了してやまず、ビールを飲むことは、日常の疲れを癒すことができる最高の贅沢の一つです。
本ブログでは、ビール好きの方々に向けて新しいビールの味わいを発見するための記事を記載しており、醸造方法、味わいの特徴や飲み方など、様々な視点からビールについて深く掘り下げ、知って得する情報をお届けします。
また、おすすめビールも紹介していきます。
このブログを読んで、新しいビールの味わいを発見し、より深いビールライフを楽しんでいただけることを願っています。
ビールにまつわるお話
古代エジプトでは、ビールが非常に重要な存在でした。
実は、エジプトのピラミッド建設に携わる労働者たちに、給与の一部としてビールが支給されていたと言われています。
ビールは栄養価が高く、水よりも衛生的であったため、労働者のエネルギー補給や喉の潤しに適していました。
また、ビールの起源は紀元前5千年頃のシュメール(現在のイラク)にさかのぼるとされています。
シュメール人は、ビールを神々への贈り物として捧げ、神聖な飲み物として扱っていました。
さらに、中世ヨーロッパでは、ビールが飲み水の代わりに飲まれることが一般的でした。
当時、飲み水は不衛生で病気を招く恐れがあったため、ビールは安全な飲み物として重宝されていたのです。
また、ビールは子供から大人まで飲まれており、家庭でも醸造されていました。
これらの話から、ビールは古代から現代に至るまで、様々な文化や歴史に深く関わってきた飲み物であることがわかります。
ビール?発泡酒?第3のビール?の違い
ビールの種類は、主に「ビール」・「発泡酒」・「第3のビール」の3つに分けられます。
ビールは、麦芽の使用割合が50%以上の原料を使用して発酵させているのが特徴。
麦芽の使用割合が50%未満のモノなどは発泡酒になります。
また、ビールの製造に認められない原料を使用したモノや、麦芽を使用せず麦を原料の一部としたモノも発泡酒です。
第3のビールは「新ジャンル」ともいわれ、麦と麦芽以外を原料とするか、発泡酒にアルコール飲料を加えたモノが分類されます。
ビール選びのポイント
苦みが少なく飲みやすい味かどうか
ビールは、原料のホップなどに由来する特有の苦みを有しているモノがほとんどです。
人によっては苦手な場合もあるため、初心者の方は苦みの少なく、あっさりとしたモノから選ぶようにしましょう。
また、なかには製法を工夫し、フルーティーに仕上がっている銘柄も存在します。
飲みやすいビールを探している方はチェックしてみましょう。
のどごし・コク・キレ
ビールの味わいの表現として「のどごし」・「キレ」・「コク」などの言葉がよく使われるのが特徴。
ビールにおける「のどごし」は、飲んだときに通過する炭酸の爽快感を指します。
「キレ」があるビールは、すっきりとした飲み口で特有の風味がすぐ消えるモノ。
そのほか、原料由来の香りに加え、ほのかな甘味や旨みを感じられるモノが「コク」があるビールといえます。
缶か瓶で選ぶ
ビールは、主に缶と瓶の2タイプが展開されています。
缶ビールはコンビニなどでも手軽に購入でき、自宅で楽しみたい場面に向いているのがポイント。
瓶ビールは注ぎ合いながら楽しむ場面に向いているため、大勢が集まるシーンでは瓶が好まれます。
また、缶と瓶では触れる空気の量が異なり、味の感じ方に違いが生まれる点も要チェック。
注ぎ口の細い瓶タイプは、栓をする際に酸素を追い出しやすく、巻き締めをしている缶タイプよりも酸化に強い傾向にあります。
ビールの詳しい選び方
発酵方法で選ぶ
下面発酵(ラガー系)
発酵の終わりにタンク下面に“沈む酵母”を使用してビールを造る方法を、「下面発酵」と呼びます。低めの温度でじっくり発酵させる製造方法です。下面発酵で造られた「ラガー系」のビールは、まろやかですっきりした味わいが特徴。日本でお馴染みのビールのほとんどが、ラガー系に当たります。のどごしを楽しみながらゴクゴク飲むのに最適です。
また、ラガー系のなかでもとりわけ多く飲まれているのが「ピルスナー」というビアスタイル。19世紀にチェコで発祥した「ピルスナーウルケル」を発端とし、ホップの苦みとともにキレのあるのどごしを楽しめるのが特徴です。
上面発酵(エール系)
発酵中に液の表面に“浮かび上がる酵母”を使用してビールを造る方法を「上面発酵」と呼びます。1~20℃程度の高めの温度により短期間で発酵される、下面発酵よりも歴史の古い製造方法です。上面発酵で造られる「エール系」のビールは、イギリスやベルギーで人気があります。果実のようにフルーティーな香りが特徴。飲みごたえのある濃厚な風味を楽しみながら、ゆっくり飲むのに向いています。
なかでも、エール系の代表格とされるのが「ペールエール」です。酵母由来のフルーティーな香りと、ホップのキリっとした苦みが魅力。ペールエールには、高めのアルコール度数とホップの濃厚な苦みが特徴の「IPA」も存在します。
そのほか、野生酵母や乳酸菌に由来する酸味が特徴の「サワーエール」や、苦みが少なく濃密な舌触りの「ヴァイツェン」、オレンジピール由来の爽やかでフルーティーな味わいが楽しめる「ベルジャンホワイト」などもあります。
自然発酵
自然発酵のビールは、人工的に培養した酵母を加えずに発酵、熟成させているのが特徴です。空気中や原料に含まれる野生酵母によってじっくりと発酵させ、1~3年の期間をかけて造られています。
また、使用されるホップは酸化しているため、独特の香りや酸味を持つのが特徴のひとつ。個性的なビールを楽しみたい方におすすめです。
ビールの色味をチェック
ビールの色味は、淡色・中濃色・濃色の3色に分けられます。
製造方法により、麦芽の焙煎具合や溶け出し具合が違うためです。色味が濃いほどコクが深く、キャラメルのような香ばしい風味が楽しめます。
特に濃色のビールは「黒ビール」とも呼ばれ、クセになる味わいが魅力です。
日本のビールのほとんどは、下面発酵の淡色に分類される「ピルスナー」という種類。
馴染みのない色味のビールに挑戦すると、見た目と風味の両方が楽しめます。
カロリーが気になる方
ビールは、製造工程において麦芽を糖化させ、アルコールに変えて造られています。
麦芽を50%以上使用しているモノがビールとなるため、完成したビールは多少の糖質を含んでいるモノがほとんどです。
しかし、最近では製造技術の向上に伴い、本格ビールのおいしさを保ったまま糖質を抑えたモノも発売されています。
ビールを楽しみたいけど、カロリーが気になるという方はチェックしてみてください。
初心者向けビールおすすめ3選
アサヒ「スーパードライ」(350ml)
1987年に日本初の辛口ビールとして発売された、アサヒの代表的な国産ビールです。コクや苦みではなく、クリアな味わいとキレを前面に打ち出した爽快感のあるビール。飲むと後味がスッと消えるキレのよさは、どんな料理とも相性がよく、食事の味を邪魔しません。
鮮度に対する強いこだわりで品質管理されているため、できたてのようなフレッシュな味が楽しめます。のどごしを重視する方におすすめです。
キリン「ハイネケン」(350ml)
ビールらしい苦みと、「A酵母」に由来するバランスのよい風味が特徴の海外ビールです。麦芽・ホップ・水のみを原料に使用し、こだわりの醸造によって飲みやすい味わいに仕上げています。
また、ハイネケンは泡立ちがよく、軽やかなのどごしが特徴。キンキンに冷やして楽しめる、淡麗タイプのラガービールです。初心者の方でも飲みやすいため、これからビールに挑戦してみたい方は試してみてください。
ヤッホーブルーイング「よなよなエール」(350ml)
香り豊かな「カスケードホップ」に由来する、柑橘類を彷彿とするフレッシュな風味が特徴の長野県生まれの地ビールです。アメリカンペールエールという種類に分類されており、ホップの華やかな香りを楽しめます。
また、本製品はエール系のため苦みが少なく、麦芽の豊かな風味を味わえるのもポイント。のどごしがよく、芳醇な余韻を感じられるのが特徴となっており、グラスに注ぐことで美しい琥珀色のボディも楽しめます。
定番ビールおすすめ5選
キリン「一番搾り」(350ml)
最初に絞られる一番搾り麦汁だけを丁寧に取り出して造られた贅沢なビールです。渋みのある二番絞り麦汁を使用していないため、クリアで上品な味わいが楽しめます。
さらに、雑味につながる成分を抑えるために低温ろ過技術を採用。素材の味が活かされた旨みたっぷりの極上ビールに仕上がっています。すっきりとした味わいは、初心者の方でも飲みやすいのでおすすめです。
サッポロ「黒ラベル」(350ml)
根強いファンが多い、サッポロのロングセラービールです。強めの苦みのなかに麦の旨みが満喫できるため、ビール好きの方に人気があります。
メーカー独自の「旨さ長持ち麦芽」を使用し、ビールの味や香りが長く楽しめるのに加え、泡持ちがよいのも特徴です。初心者の方にはクセが強く感じられがちですが、個性的な風味でほかの缶ビールとは一線を画します。
サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」(350ml)
2005年に、ビールとして日本で初めてモンドセレクション最高金賞を受賞した銘柄です。華やかな香りと深いコク、きめ細かい泡が特徴のプレミアムなビール。同メーカーがこだわるクリアな天然水をベースに、厳選した麦芽を2度煮出す製法で旨みを引き出しています。時間差で投入された2種類のアロマホップの香りが演出する、飲んだあとの幸せな余韻が魅力です。ワンランク上のビールとしてプレゼントにも喜ばれます。
サッポロ「ヱビス」(350ml)
プレミアムビールの先駆けとして発売され、高級ビールとしての地位を確立したビールです。副原料を一切使わず、麦100%で製造されています。専用のヱビス酵母を使用した華やかな香りと、長期熟成で生まれる豊かなコクと旨みが特徴。濃厚な風味をじっくり味わうのに向いています。ゴールドのベースカラーに恵比須様が描かれたパッケージは高級感があり、お祝いのギフトやお歳暮などにも最適です。
サッポロ「サッポロラガー」(350ml)
1877年に誕生し、「赤星」の呼び名で親しまれてきた、日本で最も古い歴史を持つラガービールです。原料には麦芽やホップのほか、米を使用しているのも特徴。コクのある風味が魅力のひとつです。
また、本製品は熟成後の風味の変化を防ぐ「熱処理」を瞬時に行っているのが特徴。熱処理ビールならではの、しっかりとした厚みのある味わいを楽しめます。ビールらしい深みのある味わいを楽しみたい方におすすめの1本です。
贅沢ビールおすすめ4選
サッポロ「ヱビス プレミアムブラック」(350ml)
芳醇な味わいとコクが特徴の黒ビールです。長い期間熟成させることで、まろやかな味わいを実現。炭焼きされたプレミアムロースト麦芽を一部使用しているため、上質で芳醇な香りを楽しめます。ホップにもこだわっており、時間をかけて飲んでもおいしさが持続。ビールをゆっくり味わいたい方にもおすすめです。
サッポロ「ヱビス プレミアムエール」(350ml)
厳選されたホップと酵母を使用し、エールビールならではの濃密な香りを楽しめる1本です。通常の1.5倍の時間をかけてじっくりと熟成させているのが特徴。苦みとふくよかなコクが楽しめます。
また、香りを際立たせるために、最適なタイミングでアロマホップを加えているのもポイント。2種類のホップによる、複雑でいてバランスのよい、豊かな香りや味わいも魅力のひとつです。
サントリー「パーフェクトサントリービール」(500ml)
糖質の抑制と本格ビールの旨さを実現した1本です。「ザ・プレミアム・モルツ」で培ったサントリービールの醸造技術を結集。こだわりの麦芽・ホップ・酵母など自然の素材を活かし、味わい・香りを引き出した本格ビールです。アルコール度数5.5%の力強い飲みごたえと、「ダイヤモンド麦芽」の上質で深いコクが味わえます。糖質に気兼ねなくビールを楽しみたい方におすすめです。
キリン「SPRING VALLEY 豊潤<496>」(500ml)
こだわり抜いた5種のホップを組み合わせ、バランスがよく心地よい香りを実現しているクラフトビール。美しい琥珀色のボディが楽しめるのもポイントです。芳醇なコクがありながら、すっきりとした後味に仕上がっています。本製品は、ホップを7日間漬け込む「ディップホップ製法」を採用しているのが特徴。飲みやすく、毎日飲んでも飽きが来ないのが魅力です。
今、一番飲んでほしいビール
ビールは多種多様な商品があり、どれが良いのか困ることはありませんか?
「Otomoni」では、ビアマスターが1,900種類以上から厳選した、今一番楽しんで欲しい銘柄を、毎回丁寧にセレクトして定期便としてお届けするサービスです。
特に、最高鮮度のクラフトビールは人生を変えますので、ぜひお試しください。
その他アルコール飲料
シャンパンとは
ウィスキーとは
日本酒(甘口)とは
日本酒(辛口)とは
麦焼酎とは
芋焼酎とは
赤ワインとは
白ワインとは
まとめ
ビールといっても、香りや風味、色味などさまざまな違いがあり、バリエーションが豊富です。
本記事を参考に、さまざまな銘柄に挑戦して家族、友人、恋人と楽しい時間をすごしてみてはいかがでしょうか。
また、これをキッカケにビールの新しい魅力を探ってみてください。
ビールは箱買いがお得ですが、重いのでネット注文がおすすめです。
コメント