カメラの三脚は、写真やビデオ撮影に不可欠なアイテムの1つであり、安定性やクリアな映像を得るために必要なものです。
しかし、三脚の種類や機能が多岐にわたるため、どのような三脚を選べば良いのか迷ってしまうことがあります。そこで、この記事では、カメラ三脚の選び方について解説します。
重さや高さ、耐荷重性、ヘッドの種類、脚の素材やタイプ、付属品、レビューなど、選ぶ際に注目すべきポイントを紹介します。また、三脚の利用メリットやデメリットも解説し、使用目的や状況に合わせて、適切に選択することが重要であることをお伝えします。
本記事を参考に、自分に合ったカメラ三脚を選んで、よりクオリティの高い写真やビデオを撮影しましょう。
カメラの三脚の選び方
カメラ三脚は、写真やビデオの撮影に不可欠なアイテムです。適切な三脚を選ぶことは、安定性、操作性、耐久性などの重要な要素を確保することができます。以下は、「カメラ三脚」の賢い選び方のいくつかのポイントです。
重さと耐荷重
三脚を選ぶ際には、カメラの重量に対応できるように、三脚の最大耐荷重を確認しましょう。一般的に、三脚の耐荷重は重量の2〜3倍のものを選ぶと良いでしょう。また、撮影現場への持ち運びが多い場合は、軽量で持ち運びやすいものを選ぶことが重要です。
高さと折り畳みサイズ
三脚の高さと折り畳みサイズは、使用目的に合わせて選ぶことが重要です。三脚の最大高は、撮影する被写体の高さや場所によって決定されます。また、三脚を持ち運ぶ場合は、折り畳みサイズが小さいものを選ぶと便利です。
ヘッドの種類
三脚のヘッドには、雲台型と雲台レス型があります。雲台型は、カメラの向きを調整する際に使われます。雲台レス型は、カメラを直接取り付けることができるため、簡単に設置できます。また、雲台型には、3ウェイヘッド、ボールヘッド、ジンバルヘッドなどの種類があり、使用目的に合わせて選ぶことが重要です。
脚の素材とタイプ
三脚の脚には、アルミニウムやカーボンファイバーなどの素材があります。カーボンファイバーは軽量で高剛性で、アルミニウムは丈夫で安価なのが特徴です。また、三脚の脚には、一本脚、三脚、四脚などのタイプがあります。使用目的に応じて、適切な素材とタイプを選ぶことが重要です。
付属品
三脚には、クイックリリースプレート、中柱、バッグなど、さまざまな付属品があります。クイックリリースプレートは、カメラを簡単に取り付けられるようにするためのアタッチメントです。中柱は、三脚の高さを調整するためのパーツであり、一部のモデルでは水平調整機能も備えています。また、三脚バッグは、三脚を持ち運ぶ際に便利なアイテムであり、保護するためのパッドやストラップが付いているものが多いです。
レビューを確認する
最後に、実際に使っている人たちのレビューを確認することも重要です。オンラインでレビューを読むことで、実際の使用感や注意点などを把握することができます。また、信頼できるメーカーの製品を選ぶことも重要です。
三脚を使用するメリットとデメリット
三脚は、カメラの安定性を確保するためのアイテムです。使用することで、以下のようなメリットがあります。
メリット
安定性が高まる
三脚を使用することで、カメラの揺れが少なくなります。これにより、ブレの少ないクリアな写真やビデオを撮影することができます
長時間の撮影が可能
手持ちで長時間の撮影を行うと、腕や手に疲れがたまってしまいます。しかし、三脚を使用することで、カメラを固定し、長時間の撮影が可能になります。
構図の自由度が高まる
三脚を使用することで、カメラの高さや角度を自由に調整することができます。これにより、様々な角度から被写体を撮影することができ、よりクリエイティブな写真やビデオを撮影することができます。
デメリット
持ち運びが煩雑
三脚は、通常のカメラとは異なり、大きくかさばるため、持ち運びが煩雑になる場合があります。
設置場所の制約
三脚を設置する場所によっては、自由度が制限されることがあります。また、場所によっては三脚を設置することができない場合があります。
操作に制限がある
三脚を使用することで、カメラの位置や角度を自由に調整できますが、操作が煩雑になる場合があります。また、三脚が邪魔になる場合があるため、移動する際には取り外す必要があります。
三脚のおすすめ10選
初心者向け
SLIK(スリック)500G-X
日本の老舗三脚メーカーSLIKの製品なので、安かろう悪かろうにならない点がポイントと言えるでしょう。勿論、重量のある機材を載せる事はおすすめしませんが、小型のミラーレスカメラやコンデジ、スマホなどなら十分に使えます。
カメラ用三脚ですがスマホを載せる為の専用のホルダーが付属するのも嬉しいポイントです。
SLIK(スリック)GX7500
全高1,720mmとアイレベル以上の高さが出せるので、運動会などで後方から撮影する際にも便利な三脚です。
ステーストッパーを装備しており開脚する広さを調整できるので、狭い場所での撮影にも向いています。
Velbon (ベルボン)高伸縮比三脚 Ultrek ウルトレック UT-3AR
段数が多いにも関わらずセッティングの時間を短縮できるよう工夫された、独特のロック機構が特徴のコンパクトなトラベル三脚です。
重い機材には不向きですが、ミラーレスカメラなどの軽量なカメラや星景写真など広角レンズメインで撮影するなら十分な強度を持っています。
カーボンのモデルもあるのですが、信頼性はアルミモデルの方が高そうなので、個人的にはアルミのUT-3ARがおすすめです。
Fotopro トラベルカーボン4段 X-6CN
軽量でコンパクト、リーズナブルな価格が魅力のバランスのいいトラベル三脚です。
自由雲台が付属しており買ったその日から使えるはじめての三脚としてもおすすめで、耐荷重は4.5kgと大きくはありませんが、ミラーレスカメラなどで使うには十分な性能をもっています。
3本ある脚のうちゴムグリップが付いた1本は本体から取り外す事ができるようになっており、雲台を付ければ一脚として使う事もできるので、運動会の撮影などでも活躍しそうです。
Manfrotto(マンフロット)190go! M-lock アルミニウム三脚4段 MT190GOA4
マンフロットのアルミ製小型三脚は、最大耐荷重7kgと十分な強度があり、幅広い用途にアクティブに対応できる三脚です。
190go! M-lock はマンフロット得意のレバー式ロックではなく回転式のロックを採用しており、素早いセッティングと確実なロックを可能にしています。独自の90°センターポール機構を内蔵しているので、地面スレスレのローアングル撮影が可能なのも190go! M-lockの特徴です。
4段式で、伸ばせば適度な高さがあり、縮めればコンパクトに収納でき、持ち運びと使い勝手のバランスがいい三脚となっています。
中・上級者向け
HUSKY(ハスキー)3段 三脚 #1003 一体型
長年変わらないデザインのアルミ製の堅牢な三脚は、日進月歩で新製品が開発されるカメラ機材の中にあって、30年以上定番として多くの愛用者がいるベストセラー製品です。
シンプルで堅牢な事が最大の魅力ですが、アフターパーツが豊富でメンテナンス性が良い、3段・4段・5段・ショートなど豊富なバリエーションが用意されている、といった事もこの三脚が選ばれる大きな理由でしょう。別売のパーツを使って3段を4段に、4段を5段へと後から段数と高さが変えられるのも特徴で、これからプロを目指す人や鉄道ファンにもおすすめな長く使える三脚とです。
アルミ製ながら高さが出る三脚の中では軽量な部類に入るのもポイントです。
GITZO(ジッツオ)マウンテニア三脚3型3段 GT3532
ジッツオの3型3段三脚は、高い堅牢性と信頼性で多くのプロカメラマンから支持を得て来ました。
スチール製の三脚がメインだった時代からプロカメラマンや風景写真家の作品を支えて来た製品は、現在ではカーボンのマウンテニアシリーズとなり21kgという耐荷重を持ちながら2kgを切る軽量性も手に入れています。
重量のある機材を載せての撮影や、ブレを極限までおさえたいシビアな撮影に、期待通りの性能を発揮してくれる定番の三脚です。
Leofoto(レオフォト)LS-323C カーボン三脚 レンジャーシリーズ
センターポールを無くす事で軽量化とコンパクト化をはかったレンジャーシリーズは、Leofotoを代表する三脚です。
耐荷重20kgの大型三脚でありながら重量は約1.5kgしかなく、大型の機材を持ってアクティブに動き回る風景写真などにおすすめの製品となっています。
比較的リーズナブルな価格ながら高品質なカーボン素材が使われ、デザイン的にもスマートなコストパフォーマンスに優れた三脚です。
Leofoto(レオフォト)LS-254C カーボン三脚 レンジャーシリーズ
1kgを切る軽量な三脚は持ち運びに便利な上、耐荷重は8kgと十分にあるのでフルサイズのミラーレス一眼カメラなど本格的な機材にも対応できる汎用性の高いモデルです。
センターポールの無いレンジャーシリーズの為、収納時に細身になり持ちやすいという点もメリットと言えるでしょう。
レオフォトの製品は品質の割にリーズナブルな価格も魅力で、シンプルな構造と持ち運びに便利な軽量さと併せて、初めて購入する本格的な三脚としてもおすすめです。
SLIK(スリック)ライトカーボンE84 H
ロング4段、全高2.15mと高さがありながら、重さは2.27kgと軽量なカーボン三脚で、価格も比較的リーズナブルな事からハスキーは重いという方におすすめする三脚です。
高さは欲しいが重量は軽いものが欲しい方には最良の選択肢の一つと言えるでしょう。ハスキーではできない開脚してのローアングル撮影に対応しているのも魅力です。
伸ばせば2mを超える高さが出るので、ハイアングルでの撮影が必要な鉄道ファンにもおすすめです。
まとめ
この記事は「カメラ三脚の選び方」について、重さと耐荷重、高さと折り畳みサイズ、ヘッドの種類、脚の素材とタイプ、付属品、レビューの6つの要素に分けて解説しています。
カメラの重量に対応できるように、三脚の最大耐荷重を確認することが重要で、耐荷重は一般的に重量の2〜3倍のものを選ぶと良いです。三脚の高さと折り畳みサイズは、使用目的に合わせて選択し、ヘッドの種類には雲台型と雲台レス型があり、雲台型には3ウェイヘッド、ボールヘッド、ジンバルヘッドなどの種類があります。
脚の素材とタイプにはアルミニウムやカーボンファイバーなどの素材があり、付属品にはクイックリリースプレートや中柱、バッグなどがあります。
最後に、オンラインでレビューを確認することで実際の使用感や注意点を把握し、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。
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