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芋焼酎の魅力を徹底解説:歴史・製法・おすすめ銘柄を紹介!

生活系

芋焼酎は、日本の伝統的な蒸留酒で、その風味豊かな味わいが世界中のファンを魅了しています。

このブログでは、芋焼酎の歴史や製法、おすすめの銘柄をご紹介します。

芋焼酎は、さつまいもを原料に、独特の甘みとコクが特徴のお酒です。

また、各蔵元が独自の技法で醸造しており、地域ごとに異なる個性を堪能することができます。

芋焼酎の世界を探検し、日本の酒文化の奥深さに触れる貴重な機会をお楽しみください。

芋焼酎とは

芋焼酎は、原料にサツマイモを使用して造られたお酒です。

焼き芋のようにほんのりと広がる甘い風味が魅力で、銘柄によってクセが大きく異なるのも特徴

また、最近では原料であるサツマイモの品種改良により、クセの少ないフルーティな銘柄も増えています。

芋焼酎は、香りを楽しむ目的で飲むことが多いお酒なので、お湯割りで甘い香りを引き立たせ芳醇な旨味も楽しめたり、ソーダ割りで爽やかさと共に楽しんだりすることができます。

芋焼酎にまつわる話

芋焼酎の歴史は長く、江戸時代の終わり頃にはすでに製造されていたとされています。

特に、鹿児島県が芋焼酎の発祥地として有名で、多くの蔵元が創業し、独自の製法を確立しました。

これは、鹿児島県がさつまいもの産地であることと、江戸時代に薩摩藩が海外との交流を通じて蒸留技術を習得したことが背景にあります。

また、芋焼酎は日本国内だけでなく、海外でも評価されています。

2001年には、フランスの国際酒類品評会で芋焼酎が金賞を受賞し、世界中の注目を集めました。

芋焼酎の製法にも興味深い特徴があります。

例えば、芋焼酎には黒麹菌が使われており、これによってさつまいものデンプンが糖分に変わり、アルコール発酵が起こります。

蔵元によっては独自の蒸留方法や熟成方法を用いて、さまざまな風味や味わいの芋焼酎を生み出しています。

これらの話から、芋焼酎は日本の酒文化を代表する魅力的な蒸留酒であることがわかります。

プレミアム焼酎とは

芋焼酎の以下3銘柄は、プレミアム焼酎として有名で頭文字に「M」を含むことから「3M」とも呼ばれています。

  • 森伊蔵(もりいぞう)
  • 魔王(まおう)
  • 村尾(むらお)

いずれも芋の旨味が凝縮されているのが特徴で、多くの焼酎愛好家から根強い人気があり、常に入手困難とされ、市場では定価よりも高額なプレミアム価格で取引されています

芋焼酎の選び方

蒸留方法で選ぶ

焼酎は、日本の酒税法により「甲類焼酎」と「乙類焼酎」に分別されます。

甲類焼酎

連続蒸留によって造られたアルコール度数36%未満の焼酎のこと。無色透明でクセがなく、大量生産しやすいため安価で入手しやすい銘柄が多くあります。

乙類焼酎

原料を1度ずつ蒸留する「単式蒸留」で造られ、アルコール度数45%以下の焼酎のこと。日本国内では乙類焼酎のほうが歴史が古く、原料の風味を活かした銘柄が多いのが特徴です。

サツマイモの種類で選ぶ

黄白色系

原料に最も多く使用されている品種のひとつ「コガネセンガン」。

白い外皮を持ち、ジャガイモのような見た目が特徴のサツマイモです。

豊富なデンプン質を含んでおり、出来上がった焼酎は丸みのあるふんわりとした甘い風味を持ちます

そして、コガネセンガンを使用した芋焼酎は口当たりがやわらかく、コクと風味のバランスがよいのも特徴です。

紫芋系

血液の状態を整える栄養素としても有名な「アントシアニン」を多く含み、紫色の見た目が特徴の「アヤムラサキ」。

古くから健康食としても親しまれ、出来上がった焼酎は華やかな香りを有する、上品な味わいを持ちます

また、アヤムラサキと、でんぷんを多く含む「シロユタカ」を組み合わせてできた「ムラサキマサリ」も有名です。

ポリフェノールを多く含みます。

橙芋系

カロテンを多く含み、カボチャのようなオレンジ色の果肉が特徴のサツマイモ「アヤコマチ」と「ハマコマチ」。

貯蔵性がよく、害虫にも強いため保存食としても広く使用されています。

焼酎にすると、トロピカルフルーツや紅茶、花のようなフルーティで芳醇な香りを持つのが特徴

ひと口ごとにさまざまな風味が広がる、新鮮味を求める方におすすめの品種です。

白色系

焼酎専用の品種として造られたサツマイモ「ジョイホワイト」は白い外観が特徴で、食用向けではありませんが、でんぷんの含有量が多いのがポイントです。

焼酎にすると、フルーティでまろやかな喉越しを有するのが特徴です

また、穏やかな香りでやさしい口当たりの銘柄が多いのも魅力のひとつ。

深いコクと豊かな甘味も感じられる、濃厚な味わいの焼酎を求める方におすすめの品種です。

麹の種類で選ぶ

白麹(しろこうじ)

古くから焼酎造りに使用されている「黒麹」の突然変異から誕生したのが「白麹」です。

白麹を使用した焼酎は、キレがよく爽やかな風味に仕上がるのが特徴

また、すっきりとしたやさしい味わいを持ち、飲みやすい傾向にあります。

そして、クセが少ないながらも芋特有の甘味と風味をしっかり感じられるのがポイントです。

黒麹(くろこうじ)

全国の芋焼酎で広く使用されている「黒麹」。

麹のなかでもクエン酸の発生量が多く、雑菌の繁殖が少ないため高温多湿な九州地方などでは欠かせない原料として、古くから使用されています。

黒麹を使用した芋焼酎は、重厚で力強いコクを持ち、芋本来の風味をより強く感じられる銘柄になるのが特徴です

芋焼酎のおすすめ10選

佐藤酒造「佐藤 黒 25度」

コガネセンガンと黒麹を使用し、丁寧に熟成させたことで生まれる繊細な味わいが特徴の芋焼酎「佐藤 黒」。

サツマイモの香ばしさや奥深いコク、甘味を上手に引き出した、極上の焼酎のひとつです。

また、しっかりとした独特の力強さを持つボディも特徴のひとつ。お湯割りにすると香りがいっそう際立ち、なめらかな舌触りと重厚な飲みごたえを楽しめる、完成度の高い1本です。プレミアム焼酎でもあり、芋焼酎好きの方への贈答用としても向いています。

白玉酒造「魔王 25度」

鹿児島県の白玉醸造が手掛ける、言わずと知れたプレミアム焼酎「魔王」。

日本酒にも用いられる「黄麹」を使用して造られています。芋焼酎特有の臭みが少なく、フルーティで華やかな香りを持つ飲みやすい銘柄です。

味わいは穏やかで、サツマイモに由来するほのかな甘味を感じられるのも特徴。ロックで飲むとアルコールの刺激を抑えられ、いっそう甘味が引き立ちます。ネームバリューもある、極めてプレミアムな1本。贈答用としてもおすすめしたい芋焼酎です。

霧島酒造「黒霧島 25度」

本格芋焼酎のなかでトップシェアを誇る、芋焼酎を代表する銘柄「黒霧島」。

コガネセンガンを原料に使用し、南九州の都城盆地から湧き出る「霧島裂罅水」を使用しているのが特徴です。霧島裂罅水は適度なミネラルと炭酸ガスを含み、焼酎造りに最適な条件を備えています。

黒麹由来のトロっとした甘味と、キリッとした後切れを実現し、お湯割り・ロック・ストレートなど幅広い飲み方で甘味やコクを楽しめるのもポイント。安価で入手しやすく、普段飲みの本格芋焼酎としてもおすすめの1本です。

東酒造「萬勺 芋 27度」

東酒造3代目杜氏の前村貞夫氏が手掛けた、フルーティな爽やかさと濃厚な旨味を両立させた芋焼酎です。前村貞夫氏はプレミアム焼酎「魔王」を手掛けたことでも有名。

サツマイモと米麹を使用して造られ、まろやかで豊かな甘味を楽しめる1本です。

口に含むと柑橘類のようなフルーティな香りが広がり、芋由来の甘味と香ばしい香りを感じられます。そして、27%のアルコール度数はストレートやロックで楽しむのに最適。完成度が高く、贈答用としてもおすすめのブランドです。

三岳酒造「三岳 25度」

1993年に「世界自然遺産」に登録された、屋久島にある3つの山にちなんで名付けられた本格芋焼酎「三岳」。

三岳は、屋久島の原生林にろ過された名水を使用し、鹿児島県産コガネセンガンと白麹で仕込んで造られています。

芋本来の奥深いコクとキレのよい風味を最大限に引き出した、バランスのよい仕上がりが魅力のひとつです。口当たりがよく、ほどよい甘味を舌で感じられ、のどごしがよいのもポイント。ロックやお湯割りで風味をじっくり楽しみたい場合にもおすすめです。

西酒造「富乃宝山 25度」

丹念に磨き上げたコガネセンガンと黄麹を原料に使用。低温管理で芋焼酎特有のクセを抑え、あっさりとした味わいが特徴の1本です。

フルーティで日本酒のような吟醸香と、コガネセンガンの深い旨味が絶妙に調和した味わいを楽しめます。

また、柑橘系の爽やかな風味とキレのよい口当たりも魅力のひとつ。飲みやすいため、初心者の方にもおすすめの銘柄です。普段飲み用の本格焼酎としても向いています。

西酒造「吉兆宝山 25度」

黒麹仕込みのしっかりとしたボディが特徴。サツマイモの芳醇な香りが活きており、お湯割りにするとグラスから立ち上る湯気とともにコクのある旨味を堪能できる、芋焼酎の王道ともいえる1本です。

本銘柄は香りが強いため、風味を存分に楽しみたい中級者の方などにおすすめ。お湯割りのほか、水割りにするとアルコールが希釈され、本来の風味をじっくりと楽しめます。普段飲みとして入手もしやすい、おすすめの芋焼酎です。

濱田酒造「赤兎馬 25度」

三国志における「1日に千里を走る名馬」にちなんで名付けられた本格芋焼酎「赤兎馬」。新鮮なコガネセンガンと柔らかな白麹を使用し、冠岳湧水の軟水で仕込んで造られています。

また、製造過程で熟成とろ過を繰り返して「磨く」ことで独自の個性を実現しているのもポイント。仕上げに味の若い原酒をブレンドし、ロックやストレートですっきりとシャープな口当たり。フルーティさと芋の芳醇な風味を楽しめます。和食や洋食を問わず料理にもよく合うため、食中酒や普段飲み用としてもおすすめの1本です。

霧島酒造「茜霧島 25度」

鮮やかな明るいオレンジ色のさつまいも「玉茜」を使用した本格芋焼酎。玉茜はカロテンの含有量が多く、焼酎にすると熱帯果実のようなフルーティーな香りを有するのが特徴です。

また、霧島酒造独自の「芋の花酵母」を使用し、桃やオレンジを彷彿とさせる、果実味のある甘味を生み出しているのもポイント。

さらに、レモンなどの柑橘類とも相性がよいため、レモンスライスやアールグレイなどを入れて、爽やかさを加えるのもおすすめ。カクテルにも合わせやすい、初心者の方にもおすすめの芋焼酎です。

宝酒造「一刻者 25度」

原料にコガネセンガンと芋麹を使用した、「芋100%」の焼酎です。

すっきりとした甘さと、芋本来の奥深い甘い香りを堪能できます。また、芋麹によって味わいがすっきりと仕上がり、飲みやすいので初心者の方にもおすすめです。

ロックや水割りで甘味をじっくり楽しんだり、お湯割りやソーダ割りで香りの深く楽しんだりと飲み方の幅が広いのも魅力。入手しやすく、普段飲み用の本格芋焼酎としてもおすすめです。

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まとめ

芋焼酎について、いかがだったでしょうか。

選び方によって大きく風味が異なる芋焼酎は、ロックやお湯割り・ソーダ割りなど楽しみ方は、さまざまです。

ぜひ、芋焼酎の魅力に触れていただき、お気に入りの1本を見つけてみてください。

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